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AI支援の胸部X線解釈ツールによる結核スクリーニングの費用対効果分析:迅速なHTA

カテゴリ:公衆衛生・予防医療

公開日:2026年2月19日

タイトル:Cost-effectiveness analysis of AI-assisted chest X-ray interpretation tools for TB screening: a rapid HTA. 雑誌名:Front Digit Health. 2025; 7: 1629127. 概 要: 本研究は、結核(TB)の早期診断が治療と管理の主要な障壁であることを背景に、AI支援技術が資源の限られた環境において肺結核の診断において費用対効果のある利点を提供するかどうかを評価しました。2023年にAI支援ソフトウェア(qXRおよびGenki)を用いて胸部X線で結核スクリーニングを受けた患者の二次データを分析しました。新しい技術と従来の放射線科医による手動解釈とのコスト効果を比較しました。 方 法: この研究は、2023年にAI支援ソフトウェア(qXRおよびGenki)を用いた胸部X線による結核スクリーニングを受けた患者の二次データを分析した回顧的研究です。診断精度は二次文献を用いて計算し、コスト効果は新技術と従来の手動解釈を比較して評価しました。コスト効果分析は、インドの健康技術評価(HTAIn)ガイドラインに基づいて行われました。 結 果: qXRの増分費用対効果比(ICER)は、-9,865インドルピー(-120米ドル)であり、コスト削減を示しました。一方、GenkiのICERは11,287インドルピー(137米ドル)で、コスト効果があることを示しました。両者のICER値は2022年のインドの一人当たりGDPを下回っていました。しきい値分析では、GenkiとqXRのそれぞれについて、1件の推定TBケースを解釈するために最大で35インドルピー(0.43米ドル)および410インドルピー(5米ドル)を支出できることが示されました。 結 論: AI支援ツールであるqXRとGenkiは、高い感度と特異度、コスト効果を持ち、従来の放射線科医による解釈の有力な代替手段を提供します。特にインドのような資源の限られた環境において、TBの検出と患者のアウトカムを向上させる可能性があります。