デジタル時代の医療リーダーを育成するための統合的人工知能カリキュラム:パイロット研究
カテゴリ:医療現場の業務効率化
公開日:2026年2月19日
タイトル:Preparing healthcare leaders of the digital age with an integrative artificial intelligence curriculum: a pilot study
雑誌名:Med Educ Online. 2024 Dec 31; 29(1): 2315684. doi: 10.1080/10872981.2024.2315684. Epub 2024 Feb 13.
概 要:
本研究は、臨床の多くの専門分野において急速に導入されている人工知能(AI)に関する教育の必要性を背景に、医学生にAIの概念を効果的に導入する方法を探ることを目的としています。ダートマス大学ゲイゼル医学校の1年次のプレクリニカルカリキュラムに平行して実施されたデジタルヘルス奨学生(DHS)という非単位の選択科目の効果を検証しました。2022年9月から2023年3月までの間に、10名の自発的な1年生が免疫学、血液学、心臓病学、呼吸器学の4つの既存のカリキュラムブロックと並行してこの選択科目に参加しました。各DHSブロックでは、ジャーナルクラブ、ライブコーディングデモ、研究者による統合セッションが行われました。学生のAIに関する理解度の自信を測定し、ブロックごとに比較しました。
方 法:
この研究は、2022年9月から2023年3月までの間に、ダートマス大学ゲイゼル医学校の1年生を対象にしたパイロット研究です。参加者は10名で、免疫学、血液学、心臓病学、呼吸器学の4つのカリキュラムブロックに平行してデジタルヘルス奨学生(DHS)選択科目に参加しました。各ブロックでは、ジャーナルクラブ、ライブコーディングデモ、研究者によるセッションが行われ、学生の自信はMann-Whitney U検定を用いて比較されました。
結 果:
学生は、すべてのブロック後にAIの内容に関する自信が有意に向上したと報告しました(免疫学:U=4.5, p=0.030; 血液学:U=1.0, p=0.009; 心臓病学:U=4.0, p=0.019; 呼吸器学:U=4.0, p=0.030)。また、カリキュラム内容に対する全体的な満足度は4.29/5でした。この結果は、AIの概念を臨床トピックに組み込むことで、学生の自信を高めることができることを示しています。
結 論:
デジタルヘルスの選択科目は、医学生がAIの高レベルな理解、影響、限界を説明する自信を向上させる可能性があることが示されました。今後は、より多くの参加者を対象にした研究を行うことで、AIを活用した臨床業務に備えるための最も効果的なアプローチを明らかにすることが期待されます。