ロボット支援部分腎切除術における腹部ドレーン省略の周術期アウトカム評価
カテゴリ:医療現場の業務効率化
公開日:2026年2月19日
タイトル:Assessing the perioperative outcomes of abdominal drain omission after robot-assisted partial nephrectomy
雑誌名:Sci Rep. 2024 Apr 15; 14(1): 8658.
概 要:
本研究は、ロボット支援部分腎切除術(RAPN)における腹部ドレーンの設置と省略が周術期アウトカムに与える影響を評価することを目的としています。具体的には、合併症、排尿開始までの時間、歩行開始までの時間、疼痛管理に焦点を当てました。2018年1月から2023年5月までに腎腫瘍のためにRAPNを受けた患者342人のデータを収集し、ドレーン群(192人)と非ドレーン群(150人)に分けて比較分析を行いました。結果、ドレーン群は手術時間や出血量が有意に長く、合併症の発生率においてはドレーンの有無は有意な予測因子ではありませんでした。ドレーン群は疼痛管理においてもより多くの鎮痛薬を必要としました。
方 法:
本研究は、2018年1月から2023年5月までに腎腫瘍のためにロボット支援部分腎切除術を受けた342人の患者を対象とした前向きコホート研究です。患者は腹部ドレーンの有無で2群に分けられ、手術データや術後データを収集しました。多変量解析を用いて合併症の予測因子を評価しました。
結 果:
ドレーン群は、手術時間、虚血時間、出血量が有意に長く、尿路の損傷がより多く見られました。ドレーン群ではヘモグロビンの低下が有意に大きく、鎮痛薬の消費量も有意に高かったです。ドレーンの有無は合併症の発生において有意な予測因子とはなりませんでした。
結 論:
腹部ドレーンの省略は安全である可能性が示され、患者や手技の要因を考慮した個別化された意思決定の重要性が強調されました。