災害現場における特別ケアサービスの提供:系統的レビュー
カテゴリ:災害・救急医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Special care services delivery at disaster scenes: a systematic review
雑誌名:Int J Emerg Med. 2025 Oct 16; 18(1): 206. doi: 10.1186/s12245-025-01041-9.
概 要:
この系統的レビューは、災害が健康システムに与える影響と、死亡率や罹患率を低下させるための特別ケアサービス(高度救命処置、重症管理介入、ポイントオブケア診断など)の効果、実現可能性、障壁を理解することを目的としています。文献を通じて、災害対応におけるエビデンスに基づく実践を統合し、改善を図ることを目指しています。
方 法:
PubMed、Scopus、Web of Science、Embase、及びグレー文献を用いて、2025年1月までに4465件の記録を特定しました。除外基準と包含基準に基づき、最終的に31件の文献を選定しました。PRISMA 2020に従い、事前病院災害設定における特別ケアサービスに関する研究を検索し、質の評価にはSTROBE、SANRA、チェックリストを使用しました。
結 果:
テーマ分析により、患者ケア、運営効率、スタッフと訓練、技術と機器、システム調整と準備、倫理的および文脈的考慮の6つの広範なテーマが明らかになりました。REBOAや超音波、AI関連診断などの高度な機能は生存率と神経学的結果を改善しましたが、リソースの制約や訓練不足、調整不足が特に低リソース環境での制限要因となりました。
結 論:
レビューされた文献は、高度救命処置(ALS)、気管挿管、超音波などの重症ケアサービスが災害環境において罹患率と死亡率の改善に寄与することを示しましたが、リソースの制約、訓練不足、調整の不十分さが特に低リソース環境において重要な制限要因であることが明らかになりました。