健康専門職教育における生成的人工知能ツールの利用に関するスコーピングレビュー
カテゴリ:医学教育
公開日:2026年2月19日
タイトル:A scoping review of the use of generative artificial intelligence tools in health profession education
雑誌名:BMC Med Educ. 2026 Jan 23; 26(1): 291. doi: 10.1186/s12909-025-08527-3. Epub 2026 Jan 23.
概 要:
本研究は、生成的人工知能(GenAI)が健康専門職教育(HPE)においてどのように利用されているかを文献から整理し、現状を把握することを目的としています。HPEプログラムは、高品質な患者中心のケアを提供するために必要な知識とスキルを持つ卒業生を育成することが求められていますが、GenAIの最適な統合方法はまだ明確ではありません。本レビューは、GenAIの教育への統合に関する文献を総合的に分析しています。
方 法:
本スコーピングレビューは、2020年のJBIスコーピングレビューの方法論に従い、PRISMA-ScRに準拠して実施されました。PubMed、ERIC、CINAHL、Embase、Scopus、Cochrane Library、ProQuest Centralで系統的かつ包括的な検索を行い、言語制限は設けませんでした。抽出された証拠はCovidenceソフトウェアを使用してスクリーニングされ、GenAIの統合に関する文献が対象となりました。データはグラフやチャートを用いて分析され、含まれた研究のナarrative thematic mappingが行われました。
結 果:
14,208件の記録をスキャンした結果、241件が適格とされました。含まれた研究は、カリキュラム設計、コンテンツ作成、コンテンツ提供、個別学習、評価、フィードバック提供など、さまざまな教育プロセスにおけるGenAIの応用について議論しています。多くの研究は医療および看護教育におけるChatGPTの統合に焦点を当てており、コンテンツ作成が主な統合分野として浮上していますが、カリキュラム設計やGenAIリテラシーはあまり探求されていません。認識に関する研究では、教育におけるGenAIの利用に対して学生や教員の間で肯定的な見解が報告されています。
結 論:
本レビューは、文献におけるHPEにおけるGenAIの統合の現状を概観し、関連する機会、課題、促進要因、障壁を強調しています。今後の教育努力は、GenAIリテラシーの向上、政策の策定、バランスの取れたアプローチの採用に焦点を当てるべきです。また、比較研究やGenAIの影響に関する長期的な評価を行う必要があります。