デジタルヘルス能力とAIに対する信念がエビデンスに基づく医療実践の条件となる:カナダの医学生を対象とした研究
カテゴリ:医学教育
公開日:2026年2月19日
タイトル:Digital health competences and AI beliefs as conditions for the practice of evidence-based medicine: a study of prospective physicians in Canada.
雑誌名:Med Educ Online. 2025 Dec; 30(1): 2459910. doi: 10.1080/10872981.2025.2459910. Epub 2025 Jan 31.
概 要:
エビデンスに基づく医療(EBM)の実践は、医療の質と患者の結果を向上させる上で重要です。本研究は、デジタルヘルス(dHealth)能力と人工知能(AI)に対する認識が、医学生のEBMの採用に与える影響を調査します。dHealthとAI技術に焦点を当てることで、医療教育課程の再設計に役立て、学生がEBMの実践に備えられるようにすることを目的としています。
方 法:
モントリオール大学の医学部に在籍する約1,400人の学生を対象にオンラインで横断的調査を実施しました。調査には、学生のdHealth能力、AIに対する認識、EBMの実践に関する質問が含まれました。177名の回答者から得られたデータを構造方程式モデリング(SEM)を用いて分析しました。
結 果:
医学生はdHealth技術に関する基礎知識を持ち、AIが医療の未来に重要な役割を果たすと認識していますが、dHealth技術に関する実践的な能力は限られています。実践的なdHealth能力はEBMの実践と有意に関連しており(β=0.42, p<0.001)、AIの役割に対する認識もEBMに影響を与えることが示されました(β=0.19, p<0.05)。
結 論:
本研究は、学生のdHealthに関連する能力を向上させ、医療職におけるAIの役割に対する認識を考慮する必要性を強調しています。特に、実践的なdHealth能力の低さは、将来の医師の教育において重要な出発点であり、EBMの実践を強化するための訓練が求められます。したがって、医療教育課程を見直し、学生にdHealthとAI技術の実践的経験を提供することを提案します。