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会話型エージェントによるメンタルヘルス介入における離脱:系統的レビューとメタアナリシス

カテゴリ:医学教育

公開日:2025年10月24日

タイトル:Attrition in Conversational Agent-Delivered Mental Health Interventions: Systematic Review and Meta-Analysis 雑誌名:J Med Internet Res. 2024 Feb 27; 26: e48168. doi: 10.2196/48168. Epub 2024 Feb 27. 概 要: 本研究は、会話型エージェント(CA)によるメンタルヘルス介入における離脱率を推定し、研究デザインや介入関連の要素が離脱に与える影響を評価することを目的としています。CAは、心理療法的内容を自動化・スケーラブルかつ個別化して提供することでメンタルヘルス介入へのアクセスを改善する可能性がありますが、デジタルヘルス介入は高い離脱率を示すことが多いです。今後の臨床試験の改善に向けて、離脱に関連する要因を特定することが重要です。 方 法: 2022年6月にPubMed、Embase、PsycINFO、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Web of Scienceを検索し、灰色文献も調査しました。CA介入と対照群を比較したランダム化比較試験を対象とし、1回のみのセッションやウィザード・オブ・オズ介入を除外しました。含まれた研究のバイアスリスクをCochrane Risk of Bias Tool 2.0を用いて評価し、ランダム効果メタアナリシスを用いて介入群のドロップアウト率を計算しました。 結 果: 系統的検索により4566件の記録が得られ、41件のランダム化比較試験が含まれました。介入群のメタ解析による全体の離脱率は21.84%(95% CI 16.74%-27.36%)でした。短期研究(8週間以下)の離脱率は18.05%で、長期研究(8週間超)の26.59%より低かったです。介入群の参加者は対照群の参加者よりも離脱しやすい傾向がありました。離脱率を高める介入関連の特徴には、人間のサポートがない単独のCA介入、症状トラッカー機能の欠如、CAの視覚的表現の欠如が含まれます。 結 論: 約5分の1の参加者が短期のCA介入から離脱することが示されました。今後のCA介入では、人間のサポートを取り入れ、症状追跡機能を使用し、待機リスト対照群ではなくアクティブ対照群と比較することが推奨されます。これにより、離脱率の低下が期待されます。