MEDICINE & AI

医学生の臨床前教育後の人工知能に対する準備状況の評価

カテゴリ:医学教育

公開日:2026年2月19日

タイトル:Assessing medical students' readiness for artificial intelligence after pre-clinical training 雑誌名:BMC Med Educ. 2025 Jun 02; 25(1): 824. 概 要: この研究は、医療における人工知能(AI)の重要性が高まる中、医学生が臨床学年に進む際のAIに対する準備状況を評価することを目的としています。サルタン・カブース大学の医学部で、臨床前教育の過程でAI関連のトピックに触れた医学生を対象に、AIに関する基本的な理解とスキルの習得が求められています。調査には「医学生のための医療人工知能準備スケール(MAIRS-MS)」が使用されました。 方 法: この横断研究では、サルタン・カブース大学の医学部に在籍する学部生のAIに対する準備状況を評価しました。115人の学生のうち84人が質問票に回答(73.04%の回答率)し、臨床前教育でのAI関連のトピックに基づいて評価が行われました。 結 果: 84人の回答者のうち、53.57%が女性、46.43%が男性でした。AI用語、応用の論理、データサイエンスに関する認知的準備を評価する認知セクションは最も低いスコア(平均3.52)を示しました。一方、医療AIの限界や可能性を理解し、機会とリスクを予測する能力を評価するビジョンセクションは最も高いスコア(平均3.90)を示しました。性別や学年によるAI能力スコアの統計的有意差はありませんでした。 結 論: 医学生は臨床学年に進む際にAIに対して中程度の準備状況を示していますが、AI用語や論理、データサイエンスの理解において重要なギャップが残っています。多くの学生がAIツールとしてChatGPTを使用しており、技術に精通した人とそうでない人の間で態度に顕著な違いがあります。医学校はカリキュラムにAIを統合し、学生の将来の医療実践に向けた準備を強化する必要があります。AIに対する学生の準備状況を評価することは、知識やスキルのギャップを特定し、今後の教育努力を導くために重要です。