医療教育におけるAIの統合:医学生の態度、懸念、行動意図に関する包括的研究
カテゴリ:医学教育
公開日:2026年2月19日
タイトル:Integrating AI in medical education: a comprehensive study of medical students' attitudes, concerns, and behavioral intentions.
雑誌名:BMC Med Educ. 2025 Apr 23; 25(1): 599.
概 要:
本研究は、医学生の人工知能(AI)に対する認識、信頼、態度を分析し、学習および教育実践におけるAIの統合意欲を探ることを目的としています。北京の2つの医科大学の学部生および大学院生を対象に、2024年10月から11月初旬にかけて独自に設計した質問票を用いてデータを収集しました。質問票は、AIの認知、期待と懸念、教育におけるAIの重要性、教育と学習におけるAIの潜在的な課題とリスク、教育におけるAIの役割と可能性、生成AIに対する認識、医療教育におけるAI使用に関する行動意図と計画の7つの主要領域をカバーしています。
方 法:
この横断研究は、北京の2つの医科大学に在籍する学部生および大学院生を対象に実施されました。データは2024年10月から11月初旬にかけて収集され、586人の学生が参加し、553件の有効な回答が得られました(有効回答率94.4%)。質問票は、AIに関する認識や教育における期待、懸念などを評価する内容でした。
結 果:
参加者の大多数はAIの概念に精通していましたが、医療教育に特化したAIの応用について理解しているのは43.5%に過ぎませんでした。大学院生は学部生に比べて医療におけるAIツールの認知度が有意に高かった(p<0.001)。性別による違いも見られ、男性学生は女性学生よりもAI技術への関与が高く(p<0.001)、女性学生はプライバシーやデータセキュリティ、倫理的問題に対する懸念が強かった(p<0.05)。男性学生や大学院生は、将来の学習や教育実践にAIツールを統合する意欲が強いことが示されました。
結 論:
医学生は医療教育におけるAIの応用に対して楽観的でありながら慎重な態度を示しています。AIが教育の効率を向上させる可能性を認識しつつも、プライバシーや倫理的リスクに対する意識も持っています。AI教育と訓練の強化、技術の進展と倫理的考慮のバランスを取ることが、医療教育におけるAIの深い統合を促進する上で重要です。