静脈血栓塞栓症管理のためのアプリベースの臨床意思決定支援システムの利点を評価するランダム化比較試験
カテゴリ:医学教育
公開日:2026年2月19日
タイトル:Randomized controlled trial evaluating the benefit of the app-based clinical decision support system for the management of venous thromboembolism.
雑誌名:BMC Med Educ. 2025 Mar 30; 25(1): 460. doi: 10.1186/s12909-025-07014-z. Epub 2025 Mar 30.
概 要:
この研究は、静脈血栓塞栓症(VTE)の管理におけるアプリベースの臨床意思決定支援システム(CDSS)の有効性を評価することを目的としています。参加者は20歳以上の医学生、インターン、内科レジデント、または血液学フェローから選ばれ、アプリを使用するグループと対照グループに無作為に割り当てられました。15の臨床シナリオに基づく処方や管理計画を行い、主な評価指標は正確性スコアの平均パーセンテージでした。
方 法:
この研究はランダム化比較試験で、2023年9月から11月にかけて126名の参加者が登録されました。参加者はアプリベースのCDSS(DECIDE-COAG®)または対照グループに割り当てられ、抗凝固薬の投与量、周術期管理、抗凝固薬関連出血の管理、VTEの診断に関する15の臨床シナリオを用いて評価されました。主要評価指標は正確性スコアの平均パーセンテージです。
結 果:
アプリベースのCDSSを使用した参加者の平均正確性スコアは95.6%で、対照グループの41.3%と比較して有意に高く、平均差は54.5%(95% CI 49.8-59.2, p < 0.001)でした。また、アプリの使いやすさや全体的な満足度に関するスコアも高く、特に意思決定支援においては4.98の評価を得ました。
結 論:
アプリベースのCDSS(DECIDE-COAG®)は、抗凝固薬の処方とVTE管理の正確性を大幅に向上させることが示されました。今後は、実際の臨床現場におけるアプリベースのCDSSの臨床的利益を特に調査する研究が必要です。