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ルーチン血液検査と臨床データを用いたがんに対するチェックポイント阻害剤免疫療法の効果予測

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Prediction of checkpoint inhibitor immunotherapy efficacy for cancer using routine blood tests and clinical data 雑誌名:Nat Med. 2025 Mar;31(3):869-880. 概 要: 本研究は、がん患者が免疫チェックポイント阻害剤(ICI)から利益を得るかどうかを、先進的なゲノム解析や免疫学的検査に頼らずに予測する方法を探求しています。SCORPIOという機械学習システムを開発し、9,745人のICI治療を受けた患者から得たルーチン血液検査(完全血球計算および包括的代謝プロファイル)と臨床特性を活用しました。SCORPIOは、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターのデータを基に訓練され、内部テストセットでの生存予測において、腫瘍変異負荷(TMB)を上回る性能を示しました。外部検証では、さまざまながんタイプにおいてもその信頼性が確認されました。 方 法: 本研究は、9,745人のICI治療を受けた患者を対象にしたコホート研究です。SCORPIOは、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターからの1,628人の患者データを用いて訓練され、19種類のがんタイプにおける生存予測のための内部テストセットでのAUC(t)値を評価しました。外部検証には、10の国際的な第3相試験(4,447人の患者)とマウントサイナイ医療システムからの実世界コホート(1,159人の患者)が含まれました。 結 果: SCORPIOは、6、12、18、24、30ヶ月の全生存予測において、中央値AUC(t)値がそれぞれ0.763および0.759を達成し、TMBの中央値AUC(t)値0.503および0.543を上回りました。また、臨床的利益(腫瘍反応または安定性の延長)の予測においても、SCORPIOはAUC値0.714および0.641を示し、TMBのAUC値0.546および0.573を上回りました。外部コホートでも、SCORPIOはICIの結果予測において堅牢な性能を維持しました。 結 論: SCORPIOは、さまざまながんタイプおよび医療環境においてICI療法の患者の予後を予測する可能性を示しました。このシステムは、従来の方法に比べて高い信頼性と適応性を持ち、臨床現場での応用が期待されます。