サブクリニカル甲状腺機能低下症の妊婦のためのメタバースクリニック:前向きランダム化研究
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Metaverse Clinic for Pregnant Women With Subclinical Hypothyroidism: Prospective Randomized Study
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Feb 05; 27: e64634. doi: 10.2196/64634. Epub 2025 Feb 05.
概 要:
本研究は、妊娠中のサブクリニカル甲状腺機能低下症(SCH)管理におけるメタバースプラットフォームの安全性と有効性を評価することを目的としています。メタバースは、拡張現実や仮想現実などの技術を統合した共有バーチャル空間であり、医療分野でも注目されています。妊娠中のSCHは最も一般的な甲状腺疾患であり、妊娠結果に悪影響を及ぼすことが多いです。
方 法:
2022年7月から2023年12月まで、中国の福建省立病院でランダム化対照試験を実施しました。60人のSCHと診断された妊婦を標準群(n=30)とメタバース群(n=30)にランダムに割り当て、両群にレボチロキシンナトリウムを投与しました。メタバース群は、メタバースでの医療相談や医療ゲームにアクセスできました。主要評価指標は母体および子どもの有害事象であり、二次評価指標は子どもの神経行動発達と母体の心理評価です。
結 果:
標準群では43%(n=13)、メタバース群では37%(n=11)が母体の有害事象を示しました(P=.60)。子どもの有害事象は標準群で33%(n=10)、メタバース群で7%(n=2)でした(P=.01)。Gesell発達尺度では両群間に有意差はありませんでしたが、メタバース群は自己評価抑うつ尺度および自己評価不安尺度で有意に改善が見られました(P<.001およびP=.001)。
結 論:
メタバース技術の使用は、子どもの有害事象の発生率を有意に低下させ、母体のメンタルヘルスに良い影響を与えることが示されました。母体の有害事象と子どもの神経行動発達は両群間で比較可能でした。