介護施設における社会的支援ロボット導入後の縦の変化:ICFフレームワークと因果ループ図を用いた質的研究
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Longitudinal changes following the introduction of socially assistive robots in nursing homes: a qualitative study with ICF framework and causal loop diagramming.
雑誌名:BMC Geriatr. 2024 Dec 21; 24(1): 1026.
概 要:
この研究は、介護施設に導入された社会的支援ロボットが、ケアを受ける人々や介護者に与える心理的影響の変化を探ることを目的としています。9人の参加者を対象に半構造化インタビューを行い、国際機能分類(ICF)を用いて得られたデータを分析しました。ロボットの使用がケア受け手のメンタル機能に直接的な変化をもたらし、介護者の認識の変化が感情や行動に影響を与え、ケアの負担を軽減することが示されました。
方 法:
本研究は質的研究であり、2つの介護施設から9人の参加者を対象に、社会的支援ロボットの操作経験に基づく半構造化フォーカスグループインタビューを実施しました。国際機能分類(ICF)に基づいてデータを分析し、因果ループ図を用いてケア受け手と介護者の側での変化を視覚化しました。
結 果:
ケア受け手側では「身体機能」と「活動と参加」の領域でそれぞれ3種類と7種類のコードが特定され、介護者側では1種類と5種類のコードが見つかりました。ロボット使用の経験が長い施設では、好ましい変化が強化フィードバックループとして表現され、ロボット使用がケア受け手のメンタル機能に直接的な変化をもたらすことが示されました。
結 論:
社会的支援ロボットの導入による長期的な影響について重要な側面が明らかになりました。これらの知見は、介護施設におけるロボットの効果的な使用とケア負担の軽減に向けて広く実施されるべきです。