MEDICINE & AI

早発型および遅発型アルツハイマー病における認知機能低下と皮質萎縮に関連する要因の異質性

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Heterogeneity of factors associated with cognitive decline and cortical atrophy in early- versus late-onset Alzheimer's disease 雑誌名:Sci Rep. 2024 Sep 03; 14(1): 20429. 概 要: 本研究の目的は、早発型アルツハイマー病(EOAD)および遅発型アルツハイマー病(LOAD)患者における認知機能と皮質萎縮に関連する要因の変動を調査し、これらの要因が認知機能と皮質萎縮に与える影響の重要性を推定することです。EOAD患者40名、LOAD患者34名、正常認知の健康ボランティア65名を対象に、3T MRI、[18F]THK5351 PET、[18F]flutemetamol PET、詳細な神経心理学的テストを実施しました。多変量線形回帰モデルを用いて、各グループの神経心理学的テスト結果と皮質厚に関連する要因を調査しました。 方 法: この研究は、EOAD患者40名、LOAD患者34名、正常認知の健康ボランティア65名を対象としたコホート研究です。参加者は3T MRI、[18F]THK5351 PET、[18F]flutemetamol PETを受け、詳細な神経心理学的テストを実施しました。多変量線形回帰モデルを用いて、アミロイド、タウ、脳小血管病マーカー、血管リスク因子を含む要因を分析しました。 結 果: EOAD患者では、グローバルTHK保持がほとんどの神経心理学的テストのモデル変動に最も重要な寄与を示しましたが、記憶テストを除きました。一方、LOAD患者では、タウ以外の複数の要因が神経心理学的テストの変動を説明する上で重要でした。平均皮質厚の分析では、EOAD患者ではグローバルTHK保持が主な寄与因子であり、LOAD患者では複数の要因が同等に寄与しました。 結 論: EOADとLOADは異なる病態メカニズムを持つ可能性が示唆され、認知機能と皮質萎縮に関連する要因が異なることが明らかになりました。これにより、アルツハイマー病の治療戦略における個別化の重要性が強調されます。