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プロテオミクス老化時計は多様な集団における死亡率と一般的な加齢関連疾患のリスクを予測する

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Proteomic aging clock predicts mortality and risk of common age-related diseases in diverse populations. 雑誌名:Nat Med. 2024 Sep;30(9):2450-2460. 概 要: 本研究では、血漿中の循環タンパク質を用いて生物学的年齢を測定し、加齢関連疾患や多病併存、死亡リスクを予測するプロテオミクス老化時計を開発しました。UKバイオバンク(n=45,441)を用いて2,897種類の血漿タンパク質を分析し、204種類のタンパク質が正確に年齢を予測できることを確認しました(Pearson r=0.94)。プロテオミクス老化は、心疾患、肝疾患、腎疾患、肺疾患、糖尿病、神経変性疾患、癌など18種類の主要慢性疾患の発生と関連しており、また多病併存や全死因死亡リスクとも関連していました。さらに、老化に関連する生物学的、身体的、認知的機能の指標とも関連が見られました。 方 法: この研究は、UKバイオバンクからの45,441人の参加者を対象にしたコホート研究です。2,897種類の血漿タンパク質を用いてプロテオミクス老化時計を開発し、年齢予測の精度を評価しました。主要評価指標は、年齢予測の相関係数(Pearson r)で、UKバイオバンクでは0.94、さらに中国(n=3,977)およびフィンランド(n=1,990)のバイオバンクでの検証においても高い相関が確認されました(それぞれr=0.92、r=0.94)。 結 果: プロテオミクス老化時計は、204種類のタンパク質を用いて年齢を正確に予測し、18種類の主要慢性疾患の発生や多病併存、全死因死亡リスクと関連していることが示されました。老化に関連する生物学的、身体的、認知的機能の指標とも関連があり、機能的な健康状態を予測する能力が確認されました。 結 論: プロテオミクス老化時計は、地理的および遺伝的に多様な集団において、加齢関連の機能的状態や多病併存、死亡リスクを予測するために有用であることが示されました。これにより、加齢に伴う健康管理の向上が期待されます。