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慢性閉塞性肺疾患と抑うつ症状の関連における孝行の媒介効果の性差:地域ベースの研究

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Gender difference on the mediation effects of filial piety on the association between chronic obstructive pulmonary disease and depressive symptoms in older adults: A community-based study. 雑誌名:PLoS One. 2024; 19(2): e0298360. doi: 10.1371/journal.pone.0298360. Epub 2024 Feb 22. 概 要: 本研究は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と抑うつ症状の関連における孝行の媒介効果に性差が存在するかを調査しました。台湾の健康老化縦断研究(HALST)を用い、65歳以上の地域在住高齢者を対象に、肺機能、抑うつ症状、孝行期待(FPE)および孝行受領(RFP)を収集しました。結果、男性では肺機能(FEV1)が抑うつ症状と逆相関しており、FPEの媒介効果は見られませんでした。一方、女性ではFEV1がFPEと負の関連を示しましたが、FPEは抑うつ症状のリスクを増加させませんでした。両性においてRFPは抑うつ症状のリスクを低下させることが示され、特に女性ではRFPが完全な媒介効果を示しました。孝行の不足感が抑うつの可能性を高めることが示唆されました。 方 法: 本研究は、台湾の健康老化縦断研究(HALST)に基づくコホート研究です。対象は65歳以上の地域在住高齢者で、肺機能、抑うつ症状、孝行期待(FPE)、孝行受領(RFP)を収集しました。肺機能と抑うつ症状の関連における孝行の媒介効果を分析しました。 結 果: 男性ではFEV1が抑うつ症状と逆相関し(β = -0.1281, p = 0.004)、FPEの媒介効果は見られませんでした。女性ではFEV1がFPEと負の関連を示しましたが、FPEは抑うつ症状のリスクを増加させませんでした。両性においてRFPは抑うつ症状のリスクを低下させ(p < 0.001)、女性ではRFPが完全な媒介効果を示しました。 結 論: 孝行の不足感が抑うつ症状のリスクを高める可能性があり、特に肺機能が悪化している高齢女性において顕著です。孝行は高齢者の肺機能改善を通じて抑うつ症状を軽減する可能性が示唆されました。