前立腺癌の余命、余命喪失、医療費の包括的分析:2008年から2019年までの台湾全国コホート研究
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年2月19日
タイトル:Comprehensive analysis of prostate cancer life expectancy, loss of life expectancy, and healthcare expenditures: Taiwan national cohort study spanning 2008 to 2019.
雑誌名:PLoS One. 2025; 20(4): e0310613. doi: 10.1371/journal.pone.0310613. Epub 2025 Apr 08.
概 要:
前立腺癌(PCa)は、世界で2番目に多く診断される癌であり、台湾では男性の癌による死亡原因の5位を占めています。本研究は、台湾におけるPCaの最新の余命(LE)、余命喪失、及び生涯医療費を提示することを目的としています。2008年から2019年の間に記録された30,207件の新規PCa症例に基づき、年齢、癌のステージ、Gleasonスコア、グレードグループ、診断時の血清PSAレベルによってLEと医療費を層別化しました。特に、同時性転移性PCaの患者におけるLEと医療費の比較を行いました。台湾では、同時性転移性PCaの割合が高く、早期発見の重要性が強調されています。
方 法:
本研究は、台湾癌登録データベースと国民健康保険データベースに基づくコホート研究です。2008年から2019年までの間に記録された30,207件の新規PCa症例を対象に、年齢、癌のステージ、Gleasonスコア、グレードグループ、血清PSAレベルに基づいて余命、余命喪失、生涯医療費を評価しました。
結 果:
同時性転移性PCaの患者における余命は、20-64歳で9.22年、65-74歳で8.29年、75-89歳で4.58年でした。各年齢群における余命喪失はそれぞれ13.63年、6.75年、3.87年であり、全年齢群における医療費は台湾のPCa患者の平均医療費を上回りました。
結 論:
台湾における同時性転移性PCaの高い割合は、早期発見の重要性を示しており、これにより余命を延ばし、医療システムへの総コスト負担を軽減する可能性があります。この研究は、PCaに関する医療政策の策定や臨床判断に対する実証的な証拠を提供します。