患者特異的テンプレートを用いた全膝関節置換術の実験室での検証
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年2月19日
タイトル:Laboratory validation of patient-specific templating for total knee arthroplasty
雑誌名:Sci Rep. 2025 Jan 10; 15(1): 1577.
概 要:
本研究は、患者特異的テンプレート(PST)の技術的精度と信頼性を実験室で検証し、臨床応用の結果を報告することを目的としています。PSTは、患者特異的器具(PSI)に関連する手法であり、ロボットやナビゲーションに比べて比較的簡便で低コストです。研究では、5人の観察者がPSTテンプレートを用いて、骨切除のレベルや整列、回転を測定するナビゲーションシステムを使用し、膝関節置換術中の信頼性を評価しました。
方 法:
この研究では、5人の観察者がPSTテンプレートを用いて、5回にわたり大腿骨遠位部と脛骨近位部に配置しました。ナビゲーションシステムを使用し、骨切除のレベル、冠状面および矢状面の整列、回転を測定しました。主要評価指標は、整列誤差(平均0.67°、最大2.5°)と骨切除誤差(平均0.32mm、最大1mm)です。
結 果:
PSTの配置に関する実験室での結果は信頼性が高く、観察者間および観察者内の変動は統計的に有意ではありませんでした。整列誤差は平均0.67°であり、骨切除誤差は平均0.32mmでした。観察者間の定性的および定量的分析では、全体的に一致が見られました(p < 0.05)。
結 論:
PSTを用いた全膝関節置換術における配置は信頼性が高く、臨床応用においても有用であることが示されました。これにより、手術の精度向上が期待されます。