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曲がる先端を持つ関節鏡デバイスによる軟骨欠損部位へのハイドロゲルの制御された押出し

カテゴリ:手術支援

公開日:2026年2月19日

タイトル:Arthroscopic device with bendable tip for the controlled extrusion of hydrogels on cartilage defects 雑誌名:Sci Rep. 2024 Aug 27; 14(1): 19904. 概 要: 本研究は、関節軟骨病変の治療における新しい関節鏡デバイスを提案します。このデバイスは、細胞を含むハイドロゲルを制御して押し出すための曲がる先端を備えています。従来の器具ではアクセスが難しい関節の部位にも対応可能で、使いやすさと治療精度を両立させています。デバイスは、使い捨てのニトノール製の曲がる先端を持ち、ハイドロゲルの供給ユニットと接続されています。生物学的分析では、押出し後の軟骨細胞の生存率が高いことが確認され、外科医による評価でも高い使いやすさが示されました。 方 法: この研究では、関節鏡デバイスの性能を評価するために、3種類の細胞を含むハイドロゲル(RGD修飾ビトロゲル、メタクリル化ゲランガム、アルギン酸-ゼラチンブレンド)を使用しました。デバイスの押出し性能は、4〜102μLの範囲で評価され、空気圧供給ユニットが最も良好な性能を示しました。生物学的分析では、押出し後7日間の軟骨細胞の生存率が高いことが確認されました。 結 果: デバイスは、外科医が難しい軟骨部位にハイドロゲルを容易に供給できることを示しました。外科医によるアンケート結果では、デバイスの使いやすさが高く、空気圧供給ユニットが好まれる傾向がありました。生物学的分析では、3種類のハイドロゲルに対して高い軟骨細胞生存率が確認されました。 結 論: 新しい関節鏡デバイスは、軟骨治療におけるハイドロゲルの押出しを安全かつ効果的に行う可能性が示され、今後の前臨床および臨床シナリオでの応用が期待されます。