フルオロキノロン使用と大動脈および僧帽弁逆流のリスク:全国規模の症例交差研究
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年2月19日
タイトル:Use of fluoroquinolones and the risk of aortic and mitral regurgitation: A nationwide case-crossover study.
雑誌名:PLoS One. 2024; 19(7): e0307480. doi: 10.1371/journal.pone.0307480. Epub 2024 Jul 24.
概 要:
本研究は、経口フルオロキノロン(FQs)の使用が僧帽弁逆流(MR)や大動脈逆流(AR)のリスクを増加させるかどうかを調査しました。台湾の国民健康保険研究データベースを用いた後ろ向きコホート研究を実施し、2000年1月1日から2012年12月31日までの間に新たにARまたはMRを発症した26,650人の成人患者を特定しました。結果は、同一個人の危険期間とランダムに選ばれた参照期間を比較することで評価されました。
方 法:
この研究は、台湾の国民健康保険研究データベースを用いた後ろ向きコホート研究で、症例交差デザインを採用しました。2000年から2012年の間に新たにARまたはMRを発症した26,650人の成人患者を対象とし、危険期間と参照期間のリスクを比較しました。
結 果:
肺炎を除外する前、FQsを使用した患者はARまたはMRのリスクが有意に高く(調整オッズ比[aOR] 1.51)、AR(aOR 1.50)、MR(aOR 1.37)においてもリスクが増加しました。肺炎を除外した後も、FQsの使用はMRのリスク(aOR 1.38)およびMR全体のリスク(aOR 1.25)と有意に関連していました。
結 論:
FQsで治療を受けた患者は、MRの潜在的リスクについて警告されるべきであり、不要なFQsの処方を減らすことが弁膜性心疾患のリスクを低下させる可能性があることが示唆されました。