MEDICINE & AI

4 cmを超える甲状腺腫瘍に対する両側腋窩乳房アプローチによるロボット甲状腺切除術の外科的結果

カテゴリ:手術支援

公開日:2026年2月19日

タイトル:Surgical outcomes of robotic thyroidectomy for thyroid tumors over 4 cm via the bilateral axillo-breast approach 雑誌名:Sci Rep. 2024 May 21; 14(1): 11646. 概 要: 本研究は、4 cmを超える甲状腺腫瘍に対するロボットによる両側腋窩乳房アプローチ(BABA)甲状腺切除術の実施可能性を調査しました。これまでBABA甲状腺切除術は安全性と有効性が示されていましたが、大きな腫瘍への適用に関するデータは不足していました。2008年10月から2022年8月までの間に、74人の患者が4 cmを超える甲状腺結節に対してロボットBABA甲状腺切除術を受けました。患者の平均年齢は40.3歳で、腫瘍は良性(50.0%)、不明確な有意性の異型(27.0%)、濾胞腫瘍(16.2%)、悪性疑い/悪性(5.4%)、リンパ腫(1.4%)に分類されました。腫瘍の平均サイズは4.9 cmで、85.1%が甲状腺部分切除、14.9%が全甲状腺切除を受けました。 方 法: この研究は、2008年10月から2022年8月までの間に、4 cmを超える甲状腺腫瘍を持つ74人の患者を対象にした後ろ向きコホート研究です。腫瘍の評価は細針吸引によって行われ、手術時間や合併症の発生率が記録されました。主要評価指標は手術時間、声帯麻痺、上皮小体機能低下などです。 結 果: ロボットBABA甲状腺切除術の平均手術時間は、部分切除で178.4分、全切除で207.3分でした。声帯麻痺は3人(4.1%)に一時的に見られ、永久的な声帯麻痺はありませんでした。全甲状腺切除を受けた患者のうち、一時的な上皮小体機能低下は3人(27.2%)、永久的な上皮小体機能低下は1人(9.1%)に見られました。開腹手術への転換、腫瘍の漏出、出血、フラップ損傷、腫瘍再発はありませんでした。 結 論: ロボットBABA甲状腺切除術は、大きな甲状腺腫瘍に対する安全な治療選択肢であり、合併症率の有意な増加を伴わない可能性が示されました。