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ダ・ヴィンチロボットによる甲状腺手術領域の拡大:10,000症例の経験

カテゴリ:手術支援

公開日:2026年2月19日

タイトル:Expansion of thyroid surgical territory through 10,000 cases under the da Vinci robotic knife 雑誌名:Sci Rep. 2024 Mar 30; 14(1): 7555. doi: 10.1038/s41598-024-57163-2. Epub 2024 Mar 30. 概 要: この研究は、ロボット経腋窩甲状腺手術(RTTS)の進展に伴い、手術の適応がどのように拡大してきたかを示しています。2007年10月から2023年4月までの間に、韓国の延世大学医療システムで10,000件のRTTSを実施し、その結果を報告します。10,000人の患者のうち、94.0%が甲状腺癌と診断され、5.4%が良性甲状腺結節またはバセドウ病でした。手術は、84.1%が四肢型ロボット(da Vinci S、Si、またはXi)を使用し、15.9%がda Vinci SP手術ロボットシステムで行われました。5cm以上の結節を持つ53人の患者にもRTTSが安全に実施され、重大な合併症はありませんでした。最も一般的な術後合併症は一過性の副甲状腺機能低下症(37.91%)であり、甲状腺癌の再発は100人(1.1%)に見られました。RTTSは外科的および腫瘍学的観点から安全で実行可能であり、適応範囲が拡大していることが示されました。 方 法: この研究は、延世大学医療システムで行われた10,000件のロボット経腋窩甲状腺手術(RTTS)を対象とした後ろ向きコホート研究です。手術は2007年10月から2023年4月までに行われ、患者の診断や手術方法、合併症の発生率を分析しました。主要評価指標は、術後合併症の発生率と甲状腺癌の再発率です。 結 果: 10,000人の患者のうち、94.0%が甲状腺癌と診断され、5.4%が良性甲状腺結節またはバセドウ病でした。8408件(84.1%)は四肢型ロボットで、1592件(15.9%)はda Vinci SPシステムで手術が行われました。術後合併症として一過性の副甲状腺機能低下症が37.91%に見られ、甲状腺癌の再発は1.1%でした。 結 論: RTTSは外科的および腫瘍学的に安全で実行可能であり、手術の適応範囲が拡大していることが示されました。今後もRTTSの適応が広がることが期待されます。