プロポフォールの血液および脳内濃度に基づく拡張薬物動態モデルの開発
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年2月19日
タイトル:Development of extended pharmacokinetic models for propofol based on measured blood and brain concentrations.
雑誌名:Sci Rep. 2024 Mar 15; 14(1): 6326.
概 要:
本研究は、プロポフォールの脳内濃度を同時に測定し、新たな薬物動態モデルを確立することを目的としています。57人の脳腫瘍または脳病変を持つ患者が、覚醒下開頭術を受け、モデル構築群と検証群に順次割り当てられました。血漿および脳(切除または開放マージン)サンプルが5つの時間点で収集され、プロポフォール濃度は高性能液体クロマトグラフィーを用いて測定されました。非線形混合効果モデルを用いた集団薬物動態解析が行われ、プロポフォールの脳内濃度は血漿濃度よりも高いことが示されました。新たに構築されたモデルは、検証群において脳内濃度の予測精度が良好であり、Kp値が脳内保持の要因として機能しました。
方 法:
この研究は、57人の患者を対象としたコホート研究で、覚醒下開頭術を受けた脳腫瘍または脳病変の患者が含まれています。血漿および脳サンプルは5つの時間点で収集され、プロポフォール濃度は高性能液体クロマトグラフィーで測定されました。集団薬物動態解析は、非線形混合効果モデルを用いて行われました。
結 果:
プロポフォールの脳内濃度は血漿濃度よりも高く、従来のモデルによる効果部位濃度を上回ることが確認されました。新たに構築された拡張モデルは、検証群において脳内濃度の予測精度が良好であり、Kp値が脳内保持の要因として機能しました。
結 論:
新たに開発された薬物動態モデルとKp値は、プロポフォールの脳内および血漿濃度を予測することができ、安全で安定した麻酔に寄与する可能性があります。