MEDICINE & AI

嚥下障害スクリーニングにおける最新技術の進展:系統的スコーピングレビュー

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2025年10月24日

タイトル:Current Technological Advances in Dysphagia Screening: Systematic Scoping Review 雑誌名:J Med Internet Res. 2025 May 05; 27: e65551. 概 要: この系統的スコーピングレビューは、嚥下障害のスクリーニングにおける人工知能(AI)およびセンサー技術の現状を調査し、これらのAIベースのスクリーニングツールの性能を評価し、研究の方法論的質を検討することを目的としています。嚥下障害は認知症の高齢者に多く見られ、死亡率を10倍に増加させるため、早期発見と管理のためのアクセス可能で客観的かつ信頼性の高いスクリーニングツールの開発が重要です。 方 法: CINAHL、Embase、PubMed、Web of Scienceを用いて、2024年7月4日までの文献を系統的に検索しました。対象は、AIを用いたセンサー機器を使用して嚥下障害や危険な飲み込みイベントを特定する原著研究であり、小児や乳児、抜管後の嚥下障害に関する研究は除外しました。方法論的質は、修正された診断精度研究の質評価ツールを用いて評価しました。 結 果: 24件の研究が含まれ、2979人の参加者(嚥下障害1717人、対照1262人)が対象でした。75%の研究は個別分類に焦点を当て、54%が音響信号、38%が振動信号を使用しました。AIモデルとしてはサポートベクターマシンが最も一般的で、性能は71.2%から99%まで幅がありました。方法論的質評価では、患者選択やインデックステストにおいてバイアスのリスクが見られました。 結 論: このレビューは、AIおよびセンサー技術による嚥下障害スクリーニングの技術的進展を包括的に概観しています。これらの開発は長期的な遠隔嚥下評価に対する期待を示していますが、方法論的な限界も明らかになりました。今後の研究では、各モダリティが嚥下障害の特定の解剖学的領域や症状にどのように対応できるかを探ることが重要です。