デジタルヘルス技術の準備フレームワークに患者の視点を統合する:デルファイ研究
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Integrating Patient Perspectives Into the Digital Health Technology Readiness Framework: Delphi Study
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Aug 20; 27: e71600. doi: 10.2196/71600. Epub 2025 Aug 20.
概 要:
本研究は、デジタルヘルス技術の準備レベル(TRL)フレームワークに患者の視点を統合することを目的としています。従来のTRLは技術の成熟度を評価する際に広く使用されていますが、患者の関与を明示的に考慮していません。デルファイ法を用いて、患者中心の次元を開発し、mHealthアプリやテレメディスンプラットフォームなどのデジタルヘルス技術の使いやすさ、受容性、実世界での効果を高めるための実用的な洞察を提供します。
方 法:
本研究では、患者擁護、臨床ケア、公衆衛生、倫理、デジタルヘルス工学などの多様な分野から24人のスペイン語を話す専門家を対象にデルファイ法を適用しました。専門家は10段階のTRLにおける患者関与の声明を6段階のリッカート尺度で評価し、合意は75%以上の一致と平均スコア4.5以上と定義しました。デルファイプロセスは2回の反復ラウンドを含み、初期の合意にもかかわらず内容の洗練が行われました。
結 果:
デルファイプロセスは最終的に83.3%の参加率(24人中20人)を達成しました。第1ラウンドでは、全10のTRL声明が事前定義された合意閾値に達し、中央値スコアは5.0から6.0(83.3%から100%)でした。第2ラウンドでは、専門家のフィードバックを反映した改訂声明が再評価され、全TRLで合意が増加し、平均スコアは5.00(TRL2, 83.3%)から5.65(TRL5, 94.2%)に達しました。特に、使いやすさテストや共同創造における患者の役割の明確化が重要な改良点として挙げられました。
結 論:
PULSO-Tech-Clinicモデルは、TRLに患者の視点を体系的に組み込んだ初のフレームワークです。第1ラウンドで合意が得られた後、第2ラウンドで方法論的な厳密さと明確さの最適化が行われました。このモデルは、実世界の患者ニーズとの整合性を高め、患者中心のデジタルヘルス技術の設計、評価、採用を支援します。今後の研究では、さまざまな医療システムにおける適応性を評価する必要があります。