オープンEHRに基づく感染管理システムによる院内細菌クラスターと接触の監視支援
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:An openEHR based infection control system to support monitoring of nosocomial bacterial clusters and contacts.
雑誌名:NPJ Digit Med. 2025 Jun 30; 8(1): 385. doi: 10.1038/s41746-025-01795-9. Epub 2025 Jun 30.
概 要:
本研究は、院内感染の早期検出と迅速な介入を可能にするオープンソースのスマート感染管理システム(SmICS)を提案しています。SmICSは、患者の移動や検査データ、接触ネットワーク、流行曲線を自動計算し、視覚化する機能を提供します。オープンEHRを基盤としたこのシステムは、感染管理タスクの時間効率と使いやすさを評価し、3つの施設での導入により、日常的な感染管理タスクの実施時間を最大81.47%短縮しました。さらに、使いやすさの指標であるシステム使いやすさスケール(SUS)では51.6ポイントを記録しました。
方 法:
本研究は、オープンソースの感染管理システムSmICSを用いた評価研究です。3つの異なる施設で、基本的な感染管理タスク(接触ネットワークの作成など)の時間効率を測定し、システム使いやすさをSUSで評価しました。時間短縮の効果は、68.5分(95%CI [30.5-106.5])の平均で示されました。
結 果:
SmICSの導入により、日常的な感染管理タスクの実施時間が最大81.47%短縮されました。また、SUSの評価では51.6ポイントを記録しました。これにより、SmICSの使用による時間の節約が確認されましたが、使いやすさに関する問題やクエリ待機時間の短縮が求められることも明らかになりました。
結 論:
SmICSは、院内感染の監視と管理において有用なツールであり、日常業務の効率化に寄与する可能性があります。しかし、使いやすさの向上や待機時間の短縮が今後の課題として残されています。