自殺研究における生態学的瞬間評価データへのAIの応用:系統的レビュー
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:The Application of AI to Ecological Momentary Assessment Data in Suicide Research: Systematic Review
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Apr 17; 27: e63192.
概 要:
このレビューは、生態学的瞬間評価(EMA)データにAI戦略を適用した自殺の意図や行動に関する実証研究を統合し、使用された方法論やデータ収集手順、自殺の結果、適用されたAI、報告された結果を特定することを目的としています。また、将来の研究者がEMAデータにAIを適用する際の標準化された報告フレームワークの開発も目指しています。
方 法:
PsycINFO、PubMed、Scopus、Embaseを検索し、自殺の結果を調査するためにEMAデータにAIを適用した記事を特定しました。PRISMAガイドラインを使用して研究を特定し、バイアスを最小限に抑えました。質の評価にはCREMAS(生態学的瞬間評価研究の報告のためのSTROBEチェックリストの適応版)を使用しました。
結 果:
合計1201件の記録が特定され、フルテキストレビューの結果、4398人の参加者を含む12件(1%)の記事が含まれました。自殺の意図を予測するためにEMAデータにAIを適用した研究では、平均曲線下面積(AUC)が0.74-0.86、感度が0.64-0.81、特異度が0.73-0.86、陽性的中率が0.72-0.77と報告されました。研究は16の推奨CREMAS報告基準のうち4から13を満たし、平均で7項目が満たされましたが、EMAのトレーニング手順や欠損データの扱いに関する報告は不十分でした。
結 論:
AIを自己報告のEMAに適用することで、近い将来の自殺の意図を予測する可能性が示されました。しかし、自殺研究におけるEMAデータへのAIの適用は、データ収集や報告手順のばらつきによって妨げられています。研究チームによる適応された報告フレームワークの開発がこの問題に対処することを目指しています。