医療システムにおけるインテリジェンス対応診断支援システムの使用に関する臨床医の意図と影響要因の調査:横断的調査
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Investigating Clinicians' Intentions and Influencing Factors for Using an Intelligence-Enabled Diagnostic Clinical Decision Support System in Health Care Systems: Cross-Sectional Survey
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Apr 07; 27: e62732. doi: 10.2196/62732. Epub 2025 Apr 07.
概 要:
本研究は、インテリジェンス対応診断支援システム(CDSS)の成功した利用を促進するために、臨床医のCDSS採用意図に影響を与える重要な要因を分析し、ターゲットを絞った管理提言を行うことを目的としています。CDSSの利用率は期待に達しておらず、臨床医の意図や態度がその使用と普及に影響を与えることが示されています。
方 法:
本研究は、タスク-テクノロジー適合モデルとテクノロジー受容モデルに基づいた研究モデルを提案し、横断的調査を通じて検証しました。測定ツールには、人口統計的特徴、複数項目の尺度、臨床医がシステムの改善が必要と考える領域に関する自由回答が含まれています。構造方程式モデリングを用いて、「タスク-テクノロジー適合」と「使用の容易さ」が「パフォーマンス期待」と「知覚リスク」によって媒介される形で、臨床医のCDSS使用意図に与える直接的および間接的な影響を評価しました。
結 果:
247件のアンケートを収集しました。モデルは使用意図の65.8%の分散を説明しました。パフォーマンス期待(β=0.228; P<.001)と知覚リスク(β=-0.579; P<.001)は、使用意図の有意な予測因子でした。タスク-テクノロジー適合(β=-0.281; P<.001)と使用の容易さ(β=-0.377; P<.001)は知覚リスクに負の影響を与えました。知覚リスク(β=-0.308; P<.001)はパフォーマンス期待に負の影響を与え、タスク-テクノロジー適合は使用の容易さ(β=0.692; P<.001)とパフォーマンス期待(β=0.508; P<.001)に正の影響を与えました。自由回答からは、CDSSに関する臨床医の認識された欠陥として、システムのセキュリティリスク、個別化されたインタラクション、シームレスな統合の3つの主要テーマが浮かび上がりました。
結 論:
知覚リスクとパフォーマンス期待は、臨床医のCDSS採用の直接的な決定要因であり、タスク-テクノロジー適合と使用の容易さによって大きく影響を受けることが示されました。今後は、CDSS内の透明性を高め、臨床医と技術の間の信頼を育むことが優先されるべきです。また、個別化されたインタラクションの促進と臨床ワークフローへのシームレスな統合が重要なステップとなります。