重症疾患研究のための共通縦断的集中治療室データフォーマット(CLIF)
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:A common longitudinal intensive care unit data format (CLIF) for critical illness research
雑誌名:Intensive Care Med. 2025 Mar; 51(3): 556-569.
概 要:
この研究は、重症疾患に関する電子健康記録(EHR)データの管理、セキュリティ、標準化の障壁を克服することを目的とし、共通縦断的集中治療室データフォーマット(CLIF)を開発しました。CLIFは、重症疾患の研究に必要なEHRデータを調和させるオープンソースのデータベースフォーマットです。2020年から2021年にかけての111,440件の重症患者の入院データをCLIFデータベースに変換し、入院中の死亡予測モデルの外部検証と、72時間の体温推移と機械換気および入院中の死亡との関連を評価しました。
方 法:
この研究は、重症患者の入院データを用いた証明概念研究で、CLIFデータベースを使用しました。111,440件の重症患者の入院データを9つの医療システムおよび39の病院から収集し、CLIFフォーマットに変換しました。主要評価指標には、入院中の死亡予測モデルのAUC(0.73-0.81)やBrierスコア(0.06-0.10)が含まれます。
結 果:
CLIFデータベースに変換されたデータから、入院中の死亡予測モデルは、サイトごとに異なる性能を示しました。体温推移は医療システム間で類似しており、低体温および高体温-遅延回復の患者が最も高い死亡率を示しました。
結 論:
CLIFは、多様な医療システム間での透明で効率的、再現可能な重症医療研究を可能にします。今後の応用として、実用的なEHRベースの試験やAIモデルの基盤、リアルタイムの重症医療品質ダッシュボードが期待されます。