メンタルヘルスとウェルビーイングを促進するAIベースの会話エージェントに関する系統的レビューとメタアナリシス
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2025年10月24日
タイトル:Systematic review and meta-analysis of AI-based conversational agents for promoting mental health and well-being
雑誌名:NPJ Digit Med. 2023 Dec 19; 6(1): 236. doi: 10.1038/s41746-023-00979-5. Epub 2023 Dec 19.
概 要:
この研究は、メンタルヘルスケアにおけるAIベースの会話エージェント(CAs)の効果を評価するための系統的レビューとメタアナリシスを行い、メンタルヘルスやウェルビーイングの向上に関する証拠を統合することを目的としています。2023年5月26日以前に発表されたAIベースのCAsの効果に関する実験研究を12のデータベースから検索し、7834件の記録の中から35件の適格な研究を特定しました。その中から15件の無作為化比較試験がメタアナリシスに含まれました。結果、AIベースのCAsはうつ症状(Hedge's g 0.64)や苦痛(Hedge's g 0.7)を有意に軽減することが示されましたが、全体的な心理的ウェルビーイングには有意な改善が見られませんでした。
方 法:
この研究は、AIベースの会話エージェントのメンタルヘルスへの影響を評価するための系統的レビューとメタアナリシスです。2023年5月26日以前に発表された実験研究を対象に、12のデータベースから7834件の記録を検索し、35件の適格な研究を特定しました。メタアナリシスには15件の無作為化比較試験が含まれ、主要評価指標はうつ症状と苦痛の軽減です。
結 果:
メタアナリシスの結果、AIベースのCAsはうつ症状をHedge's g 0.64(95% CI 0.17-1.12)、苦痛をHedge's g 0.7(95% CI 0.18-1.22)有意に軽減しました。しかし、全体的な心理的ウェルビーイングにはHedge's g 0.32(95% CI -0.13 to 0.78)の改善が見られませんでした。効果は特にマルチモーダルで生成的なAI、モバイルアプリと統合されたCAs、臨床的または高齢者を対象としたものにおいて顕著でした。
結 論:
AIベースの会話エージェントはメンタルヘルス問題に対処する可能性があることが示されましたが、全体的な心理的ウェルビーイングの改善には限界があることが明らかになりました。今後の研究では、効果のメカニズムや長期的な影響、安全な大規模言語モデルの統合についての評価が求められます。