救急部における意思決定における情報システムの役割 - 文献レビュー
カテゴリ:災害・救急医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:The role of information systems in emergency department decision-making-a literature review
雑誌名:J Am Med Inform Assoc. 2024 Jun 20; 31(7): 1608-1621. doi: 10.1093/jamia/ocae096.
概 要:
本研究は、救急部における意思決定における情報システム(IS)の効果を探求し、過去の矛盾した研究結果を調和させることを目的としています。ヒューリスティックおよび分析的な意思決定を行う医療提供者が、情報システムのタイミングや提供方法がその効果に与える影響を調査しました。最適なIS設計に関する洞察を提供することを目指しています。
方 法:
PRISMAに従い、PubMed、Scopus、Web of Scienceを用いて系統的レビューを実施しました。情報システムのタイミングをヒューリスティックまたは分析的に、提供方法を自動アラートのためのアクティブと、ユーザーが情報を取得する必要がある場合のパッシブに分類し、プロセス、経済、臨床の成果に対する効果を評価しました。
結 果:
83件の研究を分析した結果、初期のヒューリスティック意思決定段階では、アクティブ介入は効果が薄く、パッシブ介入は一般的に成果を改善しました。分析段階では、効果が逆転し、情報抽出を促進するパッシブ介入が一貫して成果を改善しました。
結 論:
アクティブ介入の効果は、提供時に受け取る情報量と負の相関があることが示されました。初期のヒューリスティック意思決定では情報過多により医師がアラートに反応せず、パッシブリソースを積極的に参照します。後の分析段階では、診断の不確実性が減少し、医師がアラートに対して受容的になることが確認されました。情報を制限する介入が良好な成果をもたらすことが支持され、IS設計の指針となる統合モデルを提案します。