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COVID-19パンデミック初期2年間における侵襲性細菌感染症の動向:IRISコンソーシアムによる30カ国・地域の前向き監視データの分析

カテゴリ:災害・救急医療

公開日:2026年2月19日

タイトル:Trends in invasive bacterial diseases during the first 2 years of the COVID-19 pandemic: analyses of prospective surveillance data from 30 countries and territories in the IRIS Consortium. 雑誌名:Lancet Digit Health. 2023 Sep; 5(9): e582-e593. doi: 10.1016/S2589-7500(23)00108-5. Epub 2023 Jul 27. 概 要: 本研究は、COVID-19パンデミックが肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌、グループBストレプトコッカスによる侵襲性疾患に与えた影響を評価するために設立されたIRISコンソーシアムのデータを用いています。パンデミック前の2年間と比較し、パンデミック初期2年間のこれらの疾患の発生率と分布を分析しました。結果、パンデミック中に肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌による疾患のリスクが有意に減少したことが示されましたが、グループBストレプトコッカスには変化が見られませんでした。 方 法: この前向き分析では、30カ国・地域のラボから2018年1月1日から2022年1月2日までの監視データが収集されました。COVID-19対策が全体の症例数に与えた影響を分析し、患者の年齢や血清型による疾患分布の変化を調査しました。中断時系列分析を用いてパンデミック対応策の影響を定量化し、自己回帰統合移動平均モデルで効果サイズを推定しました。 結 果: 合計116,841件の症例が分析され、パンデミック前の2018-19年に76,481件、2020-21年のパンデミック中に40,360件が報告されました。パンデミック中、肺炎球菌(リスク比0.47)、インフルエンザ桿菌(0.51)、髄膜炎菌(0.26)による疾患リスクが有意に減少しましたが、グループBストレプトコッカスには変化が見られませんでした。推定で36,289件の侵襲性細菌感染症がパンデミック初期2年間に回避されたとされています。 結 論: COVID-19対策は、パンデミック初期2年間における肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌による侵襲性疾患の発生率を持続的に減少させましたが、2021年末には一部の国で症例が増加し始めました。このデータは微生物の伝播理解を深め、ワクチン開発や医療サービス計画に寄与する可能性があります。