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肝細胞癌患者における虚弱の影響と経過観察

カテゴリ:手術支援

公開日:2026年2月19日

タイトル:Impact of frailty on the long-term prognosis of the elderly with hepatocellular carcinoma treated with transarterial chemoembolization. 雑誌名:Sci Rep. 2025 Apr 13; 15(1): 12746. 概 要: この研究は、肝細胞癌(HCC)を持つ高齢患者における虚弱の影響を評価し、経動脈化学塞栓療法(TACE)後の予後を分析することを目的としています。改良5項目虚弱指数(mFI-5)を用いて、65歳以上のHCC患者143人の臨床データを後ろ向きに分析しました。mFI-5スコアに基づき、患者は「虚弱群」(mFI-5≥2)と「非虚弱群」(mFI-5<2)に分けられました。結果、非虚弱群の中央値全生存期間(OS)は40.0ヶ月、虚弱群は24.0ヶ月であり、mFI-5は長期生存の有用な予測因子であることが示されました。 方 法: この研究は、2018年11月から2020年11月の間にTACEを受けた65歳以上のHCC患者143人を対象とした後ろ向き研究です。mFI-5は、心不全、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、機能的健康状態、薬物治療を要する高血圧の5つの併存疾患に基づいて計算されました。主要評価指標は全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)です。 結 果: 非虚弱群の中央値OSは40.0ヶ月(95% CI: 35.0-47.0)、虚弱群は24.0ヶ月(95% CI: 22-NA)で、ハザード比(HR)は3.343(95% CI: 1.802-6.201, p<.001)でした。中央値PFSは非虚弱群が7.0ヶ月(95% CI: 4.0-11.0)、虚弱群が3.0ヶ月(95% CI: 2.0-9.0)で、HRは1.507(95% CI: 0.996-2.280, p=.053)でした。 結 論: mFI-5は、TACEを受けた高齢HCC患者の長期生存を予測する有用な指標であり、虚弱評価を治療戦略に組み込むことで、治療結果の改善が期待されます。