水痘帯状疱疹ウイルス再活性化と認知症リスク
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Varicella-zoster virus reactivation and the risk of dementia
雑誌名:Nat Med. 2025 Dec;31(12):4172-4179.
概 要:
本研究は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化と認知症との関連を大規模な縦断的分析を通じて調査しました。米国の1億人以上の健康記録を用い、約400の特性を制御した結果、VZVの再活性化が認知症と一貫した関係があることが示されました。再発性帯状疱疹(HZ)は、単回のHZエピソードと比較して認知症リスクを増加させ、HZワクチン接種は認知症リスクを低下させることが確認されました。さらに、ワクチン接種後の認知症リスクの低下は時間とともに減少し、複数回接種した場合により強く見られました。これらの結果は、VZVの再活性化が認知症の修正可能なリスク因子であることを強く示唆しています。
方 法:
本研究は、米国の1億人以上の健康記録を対象とした大規模な縦断的研究です。約400の特性(人口統計、社会経済的要因、併存疾患、薬剤、医療行動の代理指標、臨床ガイドラインの変化、記録の完全性など)を制御し、VZV再活性化と認知症リスクの関係を分析しました。
結 果:
再発性帯状疱疹は、単回のHZエピソードと比較して認知症リスクを増加させることが確認されました。HZワクチン接種は、23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンと比較して認知症リスクを低下させました。生ワクチン接種後の認知症リスク低下は時間とともに減少し、複数回接種した場合により強く見られました。
結 論:
VZVの再活性化は、認知症の修正可能なリスク因子であることが示されました。この知見は、認知症予防に向けた新たなアプローチを提供する可能性があります。