MEDICINE & AI

AIとプライマリケア:スコーピングレビュー

カテゴリ:医療現場の業務効率化

公開日:2026年2月19日

タイトル:AI and Primary Care: Scoping Review 雑誌名:J Med Internet Res. 2025 Aug 15; 27: e65950. doi: 10.2196/65950. Epub 2025 Aug 15. 概 要: プライマリヘルスケア(PHC)は、アクセス可能で継続的なケアを提供する上で重要ですが、労働力不足や管理負担、多病併存の増加といった課題に直面しています。本研究は、AIが診断や業務効率、臨床意思決定を向上させる可能性を探るもので、PHCの実際の状況におけるAIツールの機能や、臨床医と患者の体験に焦点を当てたスコーピングレビューです。 方 法: Joanna Briggs Instituteの方法論とPRISMA-ScRガイドラインに従い、2024年4月13日までにPubMed、Web of Science、Scopusデータベースを検索しました。対象は、2010年1月から2024年4月までに発表された英語の実証的な査読研究で、PHCの実際の設定におけるステークホルダー(一般開業医、看護師、患者)との直接的な関与を含むものです。テーマ分析を用いて、研究目的、AIアプリケーション、ステークホルダーの役割に関連する結果を統合しました。 結 果: 5224件の記録の中から73件の研究が基準を満たしました。研究は、早期介入と意思決定支援、慢性疾患管理、運営と患者管理、受容と実施経験の4つのテーマに分類されました。AIツールは診断支援において高い技術的精度を示しましたが、実際の運用においては使いやすさやワークフローの不整合、信頼の問題、格差、財政的制約が実装の障壁となっていました。 結 論: AIはPHCを支援する大きな可能性を秘めていますが、臨床的推論やワークフローのニーズ、関係性のあるケアモデルと整合させる必要があります。今後の研究では、実用的な試験やPHC専門家との共同設計、責任ある実装を確保するための計画が優先されるべきです。