ポーランドの農村地域および小規模都市におけるプライマリヘルスケア患者の人工知能に対する期待と懸念
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Expectations and concerns of primary healthcare patients in rural areas and small towns in Poland regarding artificial intelligence.
雑誌名:Sci Rep. 2026 Feb 03; doi: 10.1038/s41598-026-37779-2. Epub 2026 Feb 03.
概 要:
この研究は、ポーランドの農村地域および小規模都市におけるプライマリケア患者の人工知能(AI)に対する認識、受容、懸念を分析することを目的としています。ポーランドでは60%以上の人口がこれらの地域に住んでおり、デジタルに排除された集団の視点は十分に探求されていません。545人の成人患者を対象にした横断的調査を実施し、デモグラフィック情報、デジタルリテラシー、AIに対する態度を評価しました。結果として、回答者の大半はAIに対して中立(43%)または否定的(31%)な態度を示し、AI支援診断への完全な信頼は低い(5.9%)ことが分かりました。
方 法:
この研究は、ポーランドの人口20,000人未満の町にある3つのプライマリケア施設で545人の成人患者を対象にした横断的調査です。紙の質問票を用いて、デモグラフィック情報、デジタルリテラシー、AIに対する態度を評価しました。統計解析には非パラメトリックテストと順序ロジスティック回帰を使用しました。
結 果:
回答者の大半はAIに対して中立または否定的な態度を示し、AIに直接の経験があるのは12.7%に過ぎませんでした。教育がAIに対する肯定的な態度の最も強い予測因子であり(P<0.001)、年齢も有意でした(P=0.04)。性別や居住地は有意ではありませんでした。86%の患者が医療スタッフの支援の重要性を強調しました。
結 論:
デジタルリテラシーが低い地域の患者はAIに対して慎重な楽観主義を持ち、その潜在能力を評価しつつも人間の監視を必要としています。AIの公平な導入を促進するためには、患者の懸念や期待に応えるコミュニケーションと教育の取り組みが必要です。