複数の長期疾患における処方支援のためのAIベースの臨床意思決定支援ツールに対する認識:イングランドの一般診療医の質的研究
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Perceptions of an AI-based clinical decision support tool for prescribing in multiple long-term conditions: a qualitative study of general practice clinicians in England.
雑誌名:BMJ Open. 2025 Nov 23; 15(11): e102833. doi: 10.1136/bmjopen-2025-102833. Epub 2025 Nov 23.
概 要:
本研究は、複数の長期疾患を有する患者に対する処方支援のためのAIベースの臨床意思決定支援システム(AICDSS)の使用に関する医療専門家の視点を探求し、共有意思決定(SDM)との関連性を考察することを目的としています。研究では、イングランドの西ミッドランズ地域のNHSプライマリケアに従事する医療専門家に対して半構造化インタビューを実施し、AICDSSのケースビネットとモックアップを用いて分析を行いました。
方 法:
質的研究として、半構造化インタビューのテンプレート分析を用いました。参加者は、イングランドのNHSプライマリケアで働く一般医(10名)、看護師処方者(3名)、処方薬剤師(2名)からなる目的的サンプルです。
結 果:
提案されたツールは参加者の関心を引きました。ツールはユーザーフレンドリーであり、特に複数の長期疾患と多剤併用の患者群において、既存の臨床ガイドラインを補完する価値があると認識されました。しかし、既存の臨床文書システムへの統合、医療法的側面、臨床ガイドラインと矛盾する結果の解釈、患者と処方者の関係への影響についての懸念も示されました。SDMを支援するかどうかについては意見が分かれました。
結 論:
OPTIMALツールのようなAICDSSは、複数の長期疾患を有する患者の薬物治療を最適化する可能性を秘めていますが、ツールに関連する特定の問題を解決し、既存の臨床実践に慎重に実装することが必要です。