重篤な病気における生存推定のための人工知能に関する家庭医学レジデントの視点
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Perspectives of family medicine residents on artificial intelligence for survival estimation in patients with serious illness
雑誌名:PLOS Digit Health. 2025 Jul; 4(7): e0000917.
概 要:
本研究は、家庭医学レジデントが重篤な病気の患者に対する生存推定における人工知能(AI)の使用についての視点を探ることを目的としています。家庭医は、プライマリケアで遭遇する多様な病気に対して生存予測を行うことが求められますが、そのためのツールがプライマリケアで受け入れられるかどうかはほとんど研究されていません。カナダの18人の家庭医学レジデントへの半構造化インタビューを通じて、AIによる生存推定の可能性についての意見を収集しました。結果、レジデントはAIの生存推定に対して前向きであり、特に専門的なアドバイスを提供する際に役立つと考えています。しかし、重篤な病気の患者ケアは生存推定以上のものであり、AIツールの適用には限界があることも示されました。
方 法:
本研究は、カナダの家庭医学レジデント18人を対象にした質的研究です。半構造化インタビューから得られたデータを用い、構成主義的グラウンデッド・セオリーの原則に基づいて分析を行いました。
結 果:
家庭医学レジデントは、重篤な病気の管理におけるAIの生存推定に対して受容的であり、特に幅広い臨床トピックに関する専門的アドバイスを支援するために役立つと考えています。AIの使用に関する視点は、(1)AIによる患者ケアの向上、(2)慎重なAIの利用、(3)患者主導のAIの使用、(4)家庭医の補完としてのAIの役割という4つのテーマにまとめられました。
結 論:
重篤な病気における生存推定にAIを活用することは、プライマリケアにおいて臨床的価値がある可能性があります。生存時間の推定に加え、期待される機能の理解や生活の質の最大化、介入への反応など、患者中心の成果を考慮した将来の予測モデルの開発が求められます。これらの技術をプライマリケアに導入するためには、追加の教育と技術使用のロールモデルが必要です。