プライマリケアにおけるロングコビッドの症状と診断:構造化データと非構造化データを用いたコホート研究
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Long Covid symptoms and diagnosis in primary care: A cohort study using structured and unstructured data in The Health Improvement Network primary care database.
雑誌名:PLoS One. 2023; 18(9): e0290583. doi: 10.1371/journal.pone.0290583. Epub 2023 Sep 26.
概 要:
この研究は、COVID-19感染後のロングコビッドに関連する症状の負担をプライマリケアで調査することを目的としています。特に、COVID-19の既往歴がある患者とない患者の症状を比較し、ロングコビッド診断に関連する症状を特定しました。データは、イングランド、スコットランド、ウェールズのプライマリケア電子健康記録から抽出され、自然言語処理を用いて89の症状とロングコビッド診断に関する情報が収集されました。
方 法:
本研究は、The Health Improvement Network (THIN)データベースから2020年12月末までのプライマリケアの電子健康記録データを使用したコホート研究です。COVID-19が確認された11,015人の患者と、18,098人の対照群を比較しました。症状のハザード比は、年齢、性別、基礎疾患、以前の症状を調整して計算しました。
結 果:
COVID-19感染後12週間以降に、疲労(調整ハザード比3.46)、息切れ(aHR 2.89)、動悸(aHR 2.59)、痰(aHR 2.43)などの症状が強く関連していることが示されました。しかし、ロングコビッド診断の20%以上の症例では、息切れ、胸痛、痛み、疲労、咳、そして不安/抑うつなどの症状のみが7日前に記録されていました。
結 論:
COVID-19感染後12週間以上にわたり、プライマリケアで多くの症状が報告されますが、ロングコビッドの診断に一般的に関連するのは限られた症状のみであることが示されました。