小規模診療所における臨床意思決定支援ツールの使用とアスピリン、血圧管理、コレステロール管理、禁煙の質指標の人種および性別による実施の違い
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年2月19日
タイトル:Differences in Use of Clinical Decision Support Tools and Implementation of Aspirin, Blood Pressure Control, Cholesterol Management, and Smoking Cessation Quality Metrics in Small Practices by Race and Sex
雑誌名:JAMA Netw Open. 2023 Aug 01; 6(8): e2326905. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2023.26905. Epub 2023 Aug 01.
概 要:
この研究は、人口ベースの臨床意思決定支援(CDS)ツールが心血管ケアにおける人種および性別の格差を減少させる価値を明らかにするための実践レベルの証拠を提供することを目的としています。576の小規模プライマリケア診療所から得られたデータを用いて、アスピリン使用、血圧管理、コレステロール管理、禁煙の質指標における人種および性別の格差を評価しました。結果として、CDSツールの使用は格差の減少には寄与しないことが示されましたが、禁煙指標においては男性の方が女性よりも高い割合で達成されていました。
方 法:
この横断研究は、2015年5月から2021年4月までの期間に、米国の12州における小規模プライマリケア診療所からのデータを使用しました。576の診療所が人種および性別に基づく質指標データを提出し、CDSツールの使用と格差の関連を多変量モデルで評価しました。
結 果:
分析に含まれた576の診療所のうち、219(38.0%)は患者パネルが半数以上白人であり、327(56.8%)は半数以上女性でした。白人患者と黒人患者の血圧管理およびコレステロール管理の達成率に差があり、男性と女性のアスピリン使用およびコレステロール管理においても差が見られました。CDSツールの使用は、禁煙指標において男性の達成率を高めることが示されましたが、他の指標では格差の減少には寄与しませんでした。
結 論:
この横断研究の結果は、CDSツールを使用する診療所において小さな格差が見られたものの、統計的に有意な差はなく、格差の減少には寄与しないことを示唆しています。格差を軽減するための効果的な実践レベルの介入についてさらなる研究が必要です。