MEDICINE & AI

一般人の自己診断における症状チェッカーの医師への影響:スコーピングレビュー

カテゴリ:公衆衛生・予防医療

公開日:2026年2月19日

タイトル:Impacts of Symptom Checkers for Laypersons' Self-diagnosis on Physicians in Primary Care: Scoping Review 雑誌名:J Med Internet Res. 2023 May 29; 25: e39219. doi: 10.2196/39219. Epub 2023 May 29. 概 要: 本研究は、一般人による自己診断のための症状チェッカー(SC)が、プライマリケアにおける医療専門家(HCP)に与える影響を体系的に探ることを目的としたスコーピングレビューです。SCの普及が医療現場におけるHCPの業務や心理的要求にどのように関連するかを理解するための知識のギャップを特定しました。2729件の文献から15件を最終サンプルとして選定し、SCと医師の比較、SCによる一般人のエンパワーメントとリスク、医師-患者関係への影響、HCPの業務負担の変化、SCの将来の役割に関する5つのテーマを特定しました。 方 法: 本研究はArkseyとO'Malleyのフレームワークに基づき、2021年1月と6月にPubMed(MEDLINE)およびCINAHLを検索しました。文献は、一般人向けのAIまたはアルゴリズムに基づく自己診断アプリやツールに焦点を当て、プライマリケアまたは非臨床設定を関連コンテキストとする査読付き論文を対象としました。テーマ分析を用いて主要テーマを特定し、PRISMA-ScRチェックリストに従って報告しました。 結 果: 最終的に15件の文献が含まれ、その内訳はコメントや非研究出版物5件(33%)、文献レビュー3件(20%)、研究出版物7件(47%)でした。主なテーマとして、SCと医師の比較、一般人のエンパワーメントとリスク、医師-患者関係への影響、HCPの業務負担の変化、SCの将来の役割が特定されました。 結 論: スコーピングレビューのアプローチはこの新しい研究分野に適しており、技術や用語の多様性が課題であることが明らかになりました。AIやアルゴリズムに基づく自己診断ツールがHCPの業務に与える影響に関する研究のギャップが特定され、HCPの実体験に関するさらなる実証研究が必要であると結論付けられました。