深層ニューラルネットワークアーキテクチャによって測定された内臓脂肪組織と慢性腎疾患との関連
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年3月5日
タイトル:Association between visceral adipose tissue measured by deep neural network architecture and chronic kidney disease.
雑誌名:Sci Rep. 2026 Mar 04; doi: 10.1038/s41598-025-30244-6. Epub 2026 Mar 04.
概 要:
本研究は、慢性腎疾患(CKD)と内臓脂肪量との関連を深層ニューラルネットワークアーキテクチャを用いて調査することを目的としています。韓国の14,105人の患者の健康診断データを使用し、腹部のCT画像から内臓脂肪組織(VAT)と皮下脂肪組織(SAT)の体積をAIベースの画像分析ソフトウェアで測定しました。CKDの有病率は男性で2.3%、女性で1.3%でした。多変量解析の結果、VATの体積は男性(オッズ比[OR] 1.25、95%信頼区間[CI] 1.18-1.33、P<0.001)および女性(OR 1.18、95% CI 1.10-1.27、P<0.001)でCKDリスクの増加と有意に関連していました。SATの体積は女性でCKDリスクの減少(OR 0.77、95% CI 0.71-0.83、P<0.001)、男性でCKDリスクの増加(OR 1.09、95% CI 1.03-1.16、P<0.001)と関連していました。VAT/SAT比も男性でCKDリスクの増加と有意に関連していました。これらの結果は、CKDリスク評価において性別特有の腹部脂肪分布を考慮する重要性を示しています。
方 法:
本研究は、韓国の14,105人の患者を対象にしたコホート研究です。腹部のCT画像を用いて、内臓脂肪組織(VAT)と皮下脂肪組織(SAT)の体積をAIベースの画像分析ソフトウェアで測定しました。主要評価指標は、CKDの有病率とVATおよびSATの体積との関連です。
結 果:
VATの体積は男性でCKDリスクの増加(OR 1.25)、女性でも同様に(OR 1.18)関連していました。SATの体積は女性でCKDリスクの減少(OR 0.77)、男性でCKDリスクの増加(OR 1.09)と関連していました。また、VAT/SAT比は男性でCKDリスクの増加(OR 1.09)と有意に関連していました。
結 論:
内臓脂肪量はCKDリスクと独立して関連しており、性別によって異なる影響を持つことが示されました。AIによる腹部CT画像の分析は、CKDの早期発見とリスク層別化に寄与する可能性があります。