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日本における長期ケアを開始する高齢者のサブタイプ:潜在クラス分析の適用

カテゴリ:高齢者医療・介護

公開日:2026年2月19日

タイトル:Subtypes of Older Adults Starting Long-Term Care in Japan: Application of Latent Class Analysis 雑誌名:J Am Med Dir Assoc. 2025 Jun; 26(6): 105589. 概 要: 本研究は、長期ケア(LTC)を必要とする高齢者の異質性を考慮し、明確な分類が欠如している中で、LTCニーズを持つ高齢者の異なるサブグループを特定し、それぞれの予後の違いを検討することを目的としています。日本のA市における調査データを用いて、65歳以上のコミュニティ在住者を対象に、潜在クラス分析を適用しました。 方 法: 本研究は、回顧的コホート研究です。A市のLTCおよび医療請求に関連するケアニーズ認定調査データを使用し、参加者を74項目(身体機能、日常生活動作、認知機能など)に基づいてグループ化しました。特定されたサブタイプと死亡、入院、LTC施設への入所、ケアニーズの悪化の4つの結果との関連を回帰モデルを用いて検討しました。 結 果: 3841人の参加者(中央値年齢83歳、女性59.3%)から、5つのサブタイプが特定されました:(1)軽度身体、(2)軽度認知、(3)中程度身体、(4)中程度多因子、(5)重度多因子。重度多因子サブタイプは、軽度身体サブタイプと比較して、死亡リスク(調整ハザード比2.56)およびLTC施設への入所リスク(調整ハザード比5.91)が最も高いことが示されました。中程度身体サブタイプは入院リスクが高く(調整ハザード比1.32)、中程度多因子サブタイプはケアニーズの悪化がより多く見られました(調整オッズ比1.67)。 結 論: 本研究により、LTCを必要とする高齢者の5つのサブタイプが特定されました。これらの結果は、個別化されたケアの決定や医療およびLTCサービスの計画に役立つことが期待されます。