健康科学学生における人工知能の認識とキャリア不安
カテゴリ:公衆衛生・予防医療
公開日:2026年3月24日
タイトル:Artificial intelligence perceptions and career anxiety among health sciences students
DOI:10.1038/s41598-026-42030-z
概 要:
本研究は、人工知能(AI)に関連する不安が大学生の就職活動に対する不安に与える影響を評価することを目的としています。トルコの大学に通う健康科学の学生821名を対象にした横断研究で、AI不安尺度と就職活動不安尺度を用いてデータを収集しました。結果、AI不安と就職活動不安の間には中程度の正の相関が見られ、AI不安は就職活動不安の有意な予測因子であることが示されました。これにより、AIに対する不安が学生の就職期待に密接に関連していることが明らかになりました。
方 法:
この研究は、トルコの大学に在籍する健康科学の学生821名を対象とした横断研究です。参加者は、クラス代表を通じてWhatsAppで配布されたオンライン調査によって選ばれました。データは、AI不安尺度と就職活動不安尺度を用いて収集され、SPSS(v26.0)を用いてピアソンの相関分析と重回帰分析が行われました。
結 果:
AI不安尺度の平均スコアは3.02±0.80、就職活動不安尺度の平均スコアは3.16±0.60でした。AI不安と就職活動不安の間には中程度の正の相関(r=0.233, p<0.001)があり、AI不安は就職活動不安の有意な予測因子であることが確認されました。また、収入状況(p=0.011, β=-0.088)や教育水準(p=0.001, β=0.208)といった人口統計学的変数も就職活動不安に有意な影響を与えることが分かりました。
結 論:
AIに対する不安は、学生の職業的未来に対する認識や失業への恐れを形成する重要な心理的要因であることが示されました。大学レベルでのAIリテラシーを向上させる教育プログラムやキャリアカウンセリングサービスの強化が、学生の就職活動に対する不安を軽減する上で重要な役割を果たす可能性があります。