AI生成フィードバックによるソーシャルロボット仮想患者とのインタラクションと医学生のパフォーマンス:非ランダム化準実験研究
カテゴリ:医学教育
公開日:2026年3月26日
タイトル:AI-generated Feedback Following Social Robotic Virtual Patient Interactions and Medical Student Performance: Nonrandomized Quasi-Experimental Study
DOI:10.2196/90368
概 要:
本研究は、ソーシャルロボット仮想患者(VP)とのインタラクション後にAI生成のフィードバックを統合することで、医学生の臨床パフォーマンスが向上するかを評価しました。従来のVPプラットフォームは個別化されたフィードバックが不足しているため、AIを活用したフィードバックシステムの導入が期待されます。115人の医学生を対象に、AIフィードバックを受けたグループと受けなかったグループに分け、9つのVPケースを通じて臨床パフォーマンスを評価しました。結果、AIフィードバックを受けた学生はOSCEスコアが有意に高く、特に一般的な医療歴の取得において改善が見られました。
方 法:
本研究は準実験的デザインで、スウェーデンのカロリンスカ研究所で115人の6年生医学生を対象に実施されました。学生は病院サイトに基づいてAIフィードバックを受けるグループ(61人)と受けないグループ(54人)に割り当てられました。すべての学生は9つのVPケースを完了し、フィードバックグループは各ケース後に構造化されたフィードバックを受けました。臨床パフォーマンスはOSCEに基づいて評価され、5つのドメインで10点満点のルーブリックを用いて評価されました。
結 果:
AIフィードバックを受けた学生は、OSCEスコアが平均7.39点(SD 0.86)で、フィードバックを受けなかったグループの平均6.68点(SD 1.04)と比較して有意に高い結果を示しました(P<.001)。一般的な医療歴の取得においても有意な改善が見られました(P=.004)。合格率はフィードバックグループで96.7%に対し、非フィードバックグループは79.6%であり、オッズ比は7.55でした。
結 論:
AI生成のフィードバックは、医学生のOSCEに基づくパフォーマンスを有意に改善し、特に一般的な医療歴の取得において効果がありました。これにより、VPシミュレーションにおける専門家主導の教育に対するAIフィードバックシステムの統合が推奨され、医療教育におけるスケーラブルで自動化されたフィードバックの実現可能性が示されました。