胸部CT解釈におけるAIの報告作成効率への影響の測定:後ろ向き分析
カテゴリ:診断支援・画像解析
公開日:2026年3月28日
タイトル:Measuring the Impact of AI on Report-Drafting Efficiency in Chest Computed Tomography Interpretation: Retrospective Analysis
DOI:10.2196/77967
概 要
本研究は、胸部CT画像における肺結節診断のためのAIシステムが放射線科医の報告作成効率に与える影響を評価することを目的としています。中国では、画像診断の需要が高まり、放射線科の人手不足が進行しており、AIの導入が期待されていますが、報告効率への実際の影響に関する証拠は限られています。185,044件の胸部CT報告を分析し、AI導入前後の報告作成時間の変化を調査しました。
方 法
本研究は、北京安贞病院と清華長庚病院の2018年から2023年の胸部CT報告を対象に、非同等比較群を用いた差分の差デザインで分析しました。AI導入前、導入直後、導入後2年間の報告作成時間を比較し、放射線科医の性別、経験年数、職位を調整しました。
結 果
全体の分析では、報告作成時間が平均0.86分増加しましたが、病院間での実施時期の違いにより大きなばらつきが見られました。清華長庚病院では、AI導入後1年目に0.90分の増加が見られましたが、北京安贞病院ではAI支援グループが1年目に0.76分、2年目にさらに1.83分の時間短縮を示しました。これは基準値に対して約28%の時間短縮に相当します。
結 論
AI支援による肺結節診断は、初期には報告作成時間が増加する可能性がありますが、持続的な効率向上は病院ごとに異なり、特定の実施ダイナミクスや学習曲線、地域の文脈に強く依存することが示されました。