1990年から2023年までの0-19歳の子どもおよび青年におけるがんの世界的負担:2023年の世界疾患負担研究のための系統的分析
カテゴリ:手術支援
公開日:2026年4月6日
タイトル:Global burden of cancer in children and adolescents aged 0-19 years, 1990-2023: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2023
雑誌名:Lancet. 2026 Apr 04; 407(10536): 1360-1373. doi: 10.1016/S0140-6736(26)00200-X.
概 要:
本研究は、子どもおよび青年におけるがんの負担を評価し、効果的ながん政策の計画に寄与することを目的としています。2023年の世界疾患負担研究(GBD)では、従来の分析に比べて9種類の新たながん原因が追加され、世界的な子どもがんの負担に関する情報を提供しています。データは、人口ベースのがん登録、重要な登録システム、口頭自殺調査から得られました。
方 法:
GBD 2023では、0-19歳の子どもがんの死亡率をがん特異的アンサンブルモデルを用いて推定し、発生率は死亡率推定値とモデル化された死亡率対発生率比(MIR)を用いて推定しました。失われた生命年(YLL)は、年齢別のがん死亡数に基づいて算出され、障害のある生活年(YLD)は、MIRからモデル化された生存率を用いて推定されました。障害調整生命年(DALY)は、YLLとYLDの合計として算出されました。
結 果:
2023年には、世界で約377,000件の新たな子どもがん症例が推定され、144,000件の死亡と1170万DALYが報告されました。1990年から2023年にかけて、子どもがんによる死亡は27.0%減少しましたが、WHOアフリカ地域では55.6%増加しました。2023年の年齢標準化YLLは、国の社会人口指標と逆相関がありました。子どもがんは、2023年の子ども死亡の第8位、がんによるDALYの第9位でした。
結 論:
子どもがんの負担は依然として世界的な子ども疾患およびがんの負担に大きく寄与しており、資源が限られた地域に偏っています。新たながんタイプの推定は、WHOの子どもがんグローバルイニシアティブ(GICC)目標との整合性を高める一歩です。世界的な子どもがんの負担を減少させるためには、負担の不平等を解消し、診断とケアの継続的な改善を支援することが重要です。