嚥下障害スクリーニングにおける最新技術の進展:系統的スコーピングレビュー
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Current Technological Advances in Dysphagia Screening: Systematic Scoping Review
雑誌名:J Med Internet Res. 2025 May 05; 27: e65551.
概 要:
この系統的スコーピングレビューは、嚥下障害のスクリーニングにおける人工知能(AI)およびセンサー技術の現状を調査し、これらのAIベースのスクリーニングツールの性能を評価し、研究の方法論的質を検討することを目的としています。嚥下障害は認知症の高齢者の半数以上に影響を及ぼし、死亡率を10倍に増加させるため、早期発見と管理のための信頼性のあるスクリーニングツールの開発が重要です。
方 法:
CINAHL、Embase、PubMed、Web of Scienceを対象に、2024年7月4日までの文献を系統的に検索しました。合計で2979人の参加者を含む24件の研究がレビューされ、AIを用いたセンサー機器による嚥下障害の特定に関するオリジナル研究が対象となりました。方法論的質は、診断精度研究の質評価ツールを用いて評価されました。
結 果:
レビューには2979人の参加者が含まれ、75%の研究が個別分類に焦点を当てていました。音響信号と振動信号が主要なモダリティであり、サポートベクターマシンが最も一般的なAIモデルでした。性能は幅広く、精度は71.2%から99%まで、感度は63.6%から100%まで変動しました。方法論的質評価では、患者選択やモデル化においてバイアスのリスクが示されました。
結 論:
このレビューは、AIおよびセンサー技術による嚥下障害スクリーニングの進展を包括的に示していますが、方法論的な限界も明らかになりました。今後の研究では、各モダリティが嚥下障害の特定の解剖学的領域や症状にどのように対応できるかを探ることが重要です。