鎌状赤血球症患者における電子健康記録の否定的記述
カテゴリ:災害・救急医療
公開日:2026年4月14日
タイトル:Negative Descriptors of Patients With Sickle Cell Disease in the Electronic Health Record
雑誌名:JAMA Netw Open. 2026 Apr 01;9(4):e266458. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2026.6458.
概 要:
本研究は、鎌状赤血球症(SCD)患者が直面する医療者の偏見を調査し、特に人種的アイデンティティ、痛みの症状、オピオイド治療の交差するスティグマに焦点を当てています。研究の目的は、SCD患者に関連する否定的な記述が電子健康記録にどのように現れるかを比較することです。
方 法:
この横断研究は、2019年1月1日から2020年10月1日までの外来、救急、入院の臨床ノートを分析しました。対象は、SCD、慢性疼痛、オピオイド使用障害(OUD)の診断を持つ黒人患者と、これらの条件を持たない対照群の患者です。データは2024年11月から2026年2月にかけて分析されました。
結 果:
39,871件の臨床ノートが分析され、SCD患者のノートでは15%に否定的記述が含まれていました。SCD患者は、SCDを持たない黒人患者や慢性疼痛患者と比較して、否定的記述のオッズが高く、特に対照群と比べると14.26倍のオッズがありました。一方、OUD患者との比較では有意差は見られませんでした。
結 論:
この研究では、SCD患者がSCDを持たない黒人患者や慢性疼痛患者よりも多くの否定的記述を受けていることが示されましたが、OUD患者と同程度のレベルでした。これは、医療者の偏見がSCD患者に対しても影響を及ぼしている可能性を示唆しています。