長期高地曝露、加速老化、および多次元的老化関連変化
カテゴリ:高齢者医療・介護
公開日:2026年2月19日
タイトル:Long-Term High-Altitude Exposure, Accelerated Aging, and Multidimensional Aging-Related Changes
雑誌名:JAMA Netw Open. 2025 May 01; 8(5): e259960.
概 要:
本研究は、高地曝露が全体的な老化および関連する変化に与える影響を包括的に評価し、高地に住む人々の老化関連の欠損に対する治療と予防の洞察を提供することを目的としています。高地曝露は、身体全体に影響を及ぼし、健康に悪影響を及ぼす適応メカニズムを引き起こしますが、加速老化や老化関連の変化に対する影響は不明確でした。研究は、中国西部の2つの前向き研究からのデータを使用し、9846人と3593人の参加者を分析しました。
方 法:
本研究は、人口ベースの横断研究であり、四川省の4つの地域から18歳以上の参加者を対象にしたデータを使用しました。高地は、平均海面上1500メートル以上の地域と定義され、参加者の居住地に基づいて標高が決定されました。生物学的老化(BA)と老化加速(AA)は、Klemera-Doubal Biological Age(KDM-BA)およびPhenoAge法を用いて測定されました。
結 果:
WCNPCSコホートからは9846人(平均年齢55.73歳)、WCHATコホートからは3593人(平均年齢62.27歳)が含まれました。高地に住む参加者は、WCNPCSコホートで0.85年、WCHATコホートで0.71年のKDM-BA加速を示しました。PhenoAgeの結果も類似し、WCNPCSで2.08年、WCHATで2.23年の効果サイズが観察されました。高地曝露と生物学的加速老化の関連は、特に喫煙者において顕著でした。
結 論:
高地での長期的な曝露は、生物学的老化を加速し、老化関連疾患の発症に寄与する可能性が示唆されました。高地地域に住む人々のための公衆衛生介入を実施することで、これらのコミュニティにおける疾病負担の軽減が期待されます。